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- 研究室紹介「室蘭工業大学ものづくり基盤センター」
- 研究室紹介「室蘭工業大学機械システム工学科機械力学研究室」
- 参照先・問合せ先
室蘭工業大学「ものづくり基盤センター」が開所しました。
********* 概要 **********
ものづくり基盤センターは、ものづくりに関わる実践的な教育、先端加工 技術の研究、ものづくりを通した地域との交流を行うことを目的として設置されました。
旧実習工場をセンターの中核施設として整備し、学生が自由に利用できる実習室をはじめ、多目的加工室、機械加工室、溶接室、鋳造鍛造室などを備えています。
「教育・学習支援部門」、「ものづくり基盤技術研究部門」、「地域連携部 門」の3部門と「プラズマナノ加工分室」と「ガラス工作分室」の2分室からなっています。
********* 3部門の概略を以下に紹介します(本学HPより抜粋)********
- 教育・学習支援部門
- 創造性豊かなものづくり能力を培う実践的教育を支援します(例えば、3次元造型システム、プリント基板試作システム等を活用し、PDCA サイクルを組み込んだED教育の支援を行います)。
- 学生の課外活動・自発的な学習を支援します(例えば、学生の溜まり場を提供したり、学生が使いやすい工作機械、工具等を整備・開放し、 金属、プラスチック、木材、ガラス等の加工がいつでもできるようにします。学外コンテストや地域プロジェクト活動に参加する学生への技術支 援も行います)。
- 学生向け技術講習会・安全講習会を開催します。
- 卒業論文や修士論文作成に必要な実験装置の試作・改良等を支援し ます。
- ものづくり基盤技術研究部門
- 本学発の高度で先端的な加工技術の研究を推進します。
- 地域連携部門
- 地域の青少年を対象にしたものづくり教育・学習を支援します。
- 本学技術職員と地域企業技術者間でものづくり技能・技術の伝授を推進します。
- ものづくり基盤技術研究会を定期的に開催し、本学と地域の技術交流を図ります。
- 地域企業の協力を得て、学生対象の教育ネットワークの形成(例えば、インターンシップ、卒論、修論等の実施)を図ります。
機械システム工学科「機械力学研究室」を紹介します
1)構成員:教員は齊當建一、松本大樹の2名、学生は学部4年生12名、修士課程2年3名、修士課程1年2名です。
2)主な研究テーマ:
- 磁気粘性(MR)流体を用いた減衰器の試作
- 減衰特性を磁界の制御によって可変にする研究です。磁場と流体の流れに対する抵抗の関係がどのようなメカニズムに効くのか、未解明の部分が今後の課題です。
- 粘弾性体の力学モデルの構築
- 車や航空機などには接着、シール 防振などの複合的機能を目的として、各種の粘弾性材料が使われています。振動特性の解析ではこれらのモデリングが金属材料ほど単純ではないので、数値解析に適したモデルの構築を検討しています。
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- マフラーの排気音の能動消音制御(ANC)用に使用可能な発音体の試作に挑みます。
- 車の排気系のガスなど高温多湿で過酷な環境での動作を目指します。
- タッピンネジの締結性能
- 家電製品などに多用されているねじですが、最適な締結条件はプラスチック材料の多様性もあってなかなか規格化が困難なねじです。
- ねじのゆるみと発生する音の関係
- 打撃検査が鉄道では昔から有名ですが、大変な熟練を要する作業といわれています。締付け力と音の発生機構や周波数特性との関連を調べています。
- 防音壁の形状と遮音性能
- 騒音問題の解決のために必要な防音壁は、音を遮ることができますが、視角も遮るために圧迫感をもたらすものでもあります。
- できるだけ圧迫感の少ない防音壁を目指すべく、その形状の最適化を目指します。
- 空力騒音の発生とその音質評価
- 空力騒音の発生メカニズムの実験的検討と、その抑制、制御を目指しています。
- 発生音の音質を評価することで、どのような空力騒音にするべきかの指針を立てることを目的にしています。
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